【IT】ITビジネスの原理
どうも皆さまこんばんは!
2014年も本日でおしまいですねーーー。
おそらく今年最後のブログ更新になると思いますが、皆さま良いお年を!
来年も引き続きよろしくお願いいたします。
本日の紹介本はこちら!
【タイトル】
ITビジネスの原理
【評価】
☆☆★★★
タイトルでビビっときて買った本ですが、
かなり腹落ちな内容を含んだ本でしたので、ご紹介します。
※IT以外のビジネスに関わる方でも読んで損はない内容だと思います。
著者の尾原さんは、マッキンゼーからキャリアを始め、
ドコモiモード事業立ち上げに関わったり、リクルートに2度入社したり、
Googleから楽天に入社したり、とかなり異色のキャリアをお持ちの方です。
この本の中で、特に共感し参考になった部分を抜粋していきます。
・従来型ビジネスは、「場所による価値の違い」によって成立していた
ビジネスで何よりも大事なのは、利益=売上と仕入れ値の差額です。
ですので、安く仕入れたモノを高く売ることが重要なわけです。
さて、そのためにはどうしたらいいか?
それは、「場所による価値の違いを正しく認識すること」です。
ある場所ではタダ同然のものが、遠く離れたある場所では貴重品として扱われることもあるのです。
(著者は、大航海時代の香辛料貿易を例として挙げています。)
このことを認識してビジネスに落とし込めば、利益を生めていたのが、
インターネット浸透以前の世界です。
しかし、インターネットの普及によって、この情報ギャップはほぼ0に等しくなってしまいました。
そのおかげで成り立たなくなってしまったモデルは多数あります。
・インターネットの得意技は、点在する情報を一箇所に集めること
インターネット時代のビジネスでは、価値がモノから情報に置き換わっています。
そして散らばった情報を集めて見やすくすることはインターネットの得意技です。
これが現在のITビジネスの基本になっています。
(例)Googleの各種サービス、転職サイト、グルメサイト
もちろん情報を整理するだけではお金にならないので、
情報を出したい企業と、情報がほしいユーザーのマッチングが必要不可欠です。
現在のITビジネスは、様々な形はあれど、情報を核にしたマッチングが中心となっています。
・純粋想起をとったもん勝ち
なぜインターネットの世界でGoogleは勝者になったのか?
その理由が、「純粋想起」にあります。
ユーザーは色々な目的を持って、インターネットを使います。
例えば、「検索がしたい」という目的。
検索がしたいときにユーザーの頭に浮かぶのは、現時点では間違いなくGoogleが真っ先にあがるでしょう。
他にも買い物=楽天Amazon、オークション=ヤフオクなどが挙げられます。
ITビジネスでは、ユーザーをプラットフォームに集めたもん勝ちですので、
このポジションを勝ち取ることが、スケールのための必須条件としています。
・日本ではハイコンテクストなコミュニケーションが発達している
「ハイコンテクスト」という言葉の意味から説明しましょう。
意味を調べると、「ある文脈の抽象度が比較的高いこと」とあります。
簡単に言うと、「あうんの呼吸」が通用することという意味合いになります。
生活の中であまり意識する人は少ないかもしれませんが、
日本では、このハイコンテクストなコミュニケーションが非常に発達しています。
LINEのスタンプを例に出しますが、
テキストを打たずとも、スタンプだけで相手がどんな状況か想像出来たり、会話が成り立つことってありますよね?
日本語自体にもあいまいな表現って多いと思うのですが、
それは、あくまでの日本人同士の共通認識の土台が強く、幅が広いために成り立つことです。
著者は、今後のインターネットをより便利に、豊かに発展させていくためには、
この「ハイコンテクスト」が一つのキーワードになると記しております。
とまあ、長々と書かせていただきましたが、
特にITのビジネスに関わっている方であれば、読んで損はない内容だと思います!
それでは、皆さま良いお年を!
読め!