【広告】【企画】考具 ー考えるための道具、持っていますか?
おはようございます!
皆さまどんな12月をお過ごしでしょうか?
私は仕事の関係上、少し早めに冬休みに入ることになりました!
(12/23〜おやすみなので、なんと11連休ですね、、、!!)
とは言っても、旅行に行くわけでもなく、ゆっくり過ごしています。
この年末は、業務に関係があるものもないものも、本を沢山読もうと思います。
毎年、年末は本を買い込むことにしてるのですが、
今回は特に気合い入れて15冊くらい読むつもりでいます。
今日は、ずーっと前から読みたい読みたい思いつつ読めていなかった本を紹介しますー!
【タイトル】
考具 ー考えるための道具、持っていますか?
【評価】
★★★★★
- 作者: 加藤昌治
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2003/04/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 37人 クリック: 305回
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はいきました★5つ!!!笑
この本、なんと13年前の2003年の初版が発売したものとなっています。
広告業界人的には、「バイブル・教科書」的な扱いを受けてる本で、ずーっと気になりつつ読めていなかったものです。
10年以上前の本だと思って、あなどることなかれ!
書いている内容は、まったく色あせないです。
当時と比べると、いまはスマホ全盛でデジタルが台頭してきて、市場は変わってきてはいますが、
書いている内容は、今の時代でもまったく問題なく使えます。
うーーーん変わっていく時代と変わらないモノ!!
考具(こうぐ)とは、すなわち「考えるための道具」です。
長らく広告業界で、いろんな仕事に携わってきた筆者が、
アイデアを生み出して→企画にするときの頭の使い方を余すことなく、超絶具体的に書いてくれています。
私も普段の仕事で、広告プランニングを始めとして、アイデアを考えなきゃいけないシーンが多いのですが、
そんな時の頭の使い方を見事に言語化してくれていて、とても爽快な気分になりました!
この本には、20個ぐらいの考具が紹介されているのですが、
「情報収集」・「アイデア出し」・「企画にする」という3つのフェーズごとに、特に大事だなと思ったことを、備忘録的に書いておくとします!
▼情報収集フェーズ
よくいろんなとこで聞くことかもしれませんが、この筆者も「新しい企画とは、既存の要素の組み合わせだ!」と強調しています。
そうすると、もちろん「既存要素」が沢山頭に入ってるほうが有利になってきます。
ここでは、日常生活を送りながら、頭の中にアイデアのストックを貯めるための考具を紹介します。
■カラーバス
ColorのBathでカラーバスです!(色を貯める的な!)
頭の中で、例えば赤色のものを意識していると、赤色のものがよく目につくというアレです。
ただ赤色のものを探すだけではなく、目についた赤いものについて、いろいろと思考してみましょう!
カラーだけではなく、 形(丸っぽいものとか)・位置(視線の位置)・音などで条件を作って意識して過ごすことをするだけで、
同じ生活をしていても、情報の入る量、頭への貯まり方が違ってきます。
これやってると、ただ過ごしてるよりも頭が活性する感覚もあってオススメです!
応用としては、目の前で抱えている課題に関連させて、
なにがしかの条件を付けて街を歩くということも自由な発想のために良いそうです。
▼アイデア出しフェーズ
さて、次に日頃から貯めた情報を、どうアイデアにしていくかという方法です。
ここで筆者も超強調しているのが、いきなりPCに向かわないことです!
アイデア出しをするときには、思考を止めないように、紙とペンで、自由に書きましょう!
■アイデアスケッチ
「1枚1アイデア」って感じで、企画名と2、3行の概要をひたすら書いてく方法です。
ここで重要なのは、実現性とか予算とか面白さとか既視感ない?とかはいったん度外視で、自由に奔放に書き出しを行うことです。
アイデア出し・企画の基本は、「わがまま」→「思いやり」だと表現しています。
最初は「わがまま」に自分のやりたいこと、面白いと思うアイデアを出していって、
企画段階では、生活者のことを「思いやって」、フィットする企画に仕上げていく!と。
■マンダラート
3行3列の9セル表を使って、発想を膨らませる方法です。
まずは表の真ん中に、企画テーマ(考えたいこと)を書き出します。
その上で、縦横斜に関連するキーワードを書いていくというものです。
簡単に思うかもしれないですが、表が埋まれば、8つの切り口完成!というもので、
ただ漫然と考えるよりも、こういうちょっとした強制力が人間の頭には効くんだそうです!
▼企画にするフェーズ
さていよいよアイデアを企画にまとめるフェーズです!
様々な考具を駆使して拡張させたアイデアを、企画に仕立てていきます。
ここでの基本は、沢山出したアイデアの中からスジが良さそうなものを中心に、
他のアイデアで組み合わせて使える要素はないか?という検証を重ねることです!
そして採用されなかったアイデアは、それ自体に固執せずにバッサリ捨ててしまいましょう!!!
どれが良い企画かの判断がつかなければ、まわりを巻き込んでブレストとかするといいかもですね!
■5W1H
ここで使う考具が、基本かよって感じの「5W1H」です!
ただやっぱりこれも侮れないもので、アイデアで5W1Hを考えていくと、
自然にそのアイデアに足りないものが見えてきて、企画として詰まっていくんですよね。
■ビジュアライズ
5W1Hがしっかり思い浮かぶと、実現可能性も見えてきます。
そうすると、企画の「画」も見えてくるのではないでしょうか?
「画が見えない企画は、企画として成り立たない」ので、少なくとも自分では画が想像できるまで、しっかり考え抜いておくことが大切です。
ここまで超サマリで、この本の要点を紹介してきましたが、
あとはぜひ自分で買ってみてもらいたいと思います!
この本のすごいところは、本当に誰でもすぐに試せるノウハウが、超具体的に書いてあることだと思います。
広告業界以外でも、仕事でアイデアを試されるシーンは沢山あると思いますので、
この本に書いてある頭の使い方を知っているだけで非常に有利になると思います。
「本を読んで実践に移せる人は1%しかいない」とのことなので、
あとは実際に頭と手を動かしてインプットとアウトプットを繰り返すだけですね!
私も久しぶりにカラーバスからはじめてみたいと思います、、、!
- 作者: 加藤昌治
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2003/04/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 37人 クリック: 305回
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それでは、また年末年始期間中に良かった本があれば紹介しますーー!