【IT】【マネジメント】How Google Works
皆さまこんばんは!
長かった正月連休の最終夜、いかがお過ごしでしょうか?
僕は年末年始のテーマとして、重たい本を読むことを決めておりました。
そこで今回ご紹介する「重たい本」はこちら!
【タイトル】
How Google Works
【評価】
☆★★★★
How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント
- 作者: エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ,土方奈美
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2014/10/09
- メディア: 単行本
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これまでもIT業界の大巨人Google社について、
外部の人間が書いた本はたくさーんありました。
しかしこの本は、過去にCEOを歴任したエリック・シュミット本人が
執筆に加わった本格本です!
本の中身も、これまでのGoogle本とは比べ物にならないぐらい濃密で、
Googleの企業文化がよ~く分かる一冊となっています。
内容としては、以下の6項目で記されています。
文化/戦略/人材/意思決定/コミュニケーション/イノベーション
けっこう分厚くて文字数も多く、重たい本ではあるのですが、
実例を引き合いに出しながらのエキサイティングな場面も多く、
夢中になって読めてしまいました。
アメリカ特有のジョークもたびたび登場して面白いです。笑
本書から少しだけ抜粋して、内容をご紹介します。
・IT時代は「スマートクリエイティブ」がカギを握る
本書の中では、優秀なグーグラー(あるいは次世代型の知的労働者)を「スマートクリエイティブ」と表現しています。
曖昧な表現ではありますが、以下のような定義付けをされています。
「高度な専門知識を持っており、経験値も高い。分析力・ビジネス感覚に優れ、競争心も旺盛だ。ユーザーのこともよく分かっており、自発的で細かい点まで注意が行き届く。」
Google社では、このようなスマートクリエイティブ達に自由に働ける環境さえ用意すれば、窮屈なマネジメントなどしなくとも最高のサービス・プロダクトを作ってくれる、という考えがあり、実際にそのように実践しています。
同社のサービスの常識を超える発想・かゆいところに手が届くUXはこんな環境から生まれているのですね。
・人材には最大限の投資を!
このようなGoogle社だからこそ、人材には最大限の投資を行っています。
難題な採用面接でも有名ですが、下記のような採用基準で人材を選んでいます。
・リーダーシップ
・職務に関する知識
・全般的な認知能力
・グーグラーらしさ
そして前提として、「自分より優秀で博識な人物を採用せよ。学ぶもののない、あるいは手強いと感じない人物は採用してはならない」という鉄の掟があります。
採用に関するお話もかなり詳細に書かれているので、
関心のある人はぜひ一読をオススメします!
・徹底的にユーザーファースト!
Google社では、意思決定に迷った際はユーザーを見ろ!との暗黙の了解があるようです。
例えば、検索サービスについて、ある社員がユーザーの使い勝手を向上させるアイデアを思きました。
しかし、それを適用してしまうと同社広告サービスでの収益に明らかに悪い影響が出てしまう。(同社の圧倒的な収益源は広告収入です。)
この場合、収益悪化が事前に分かっていても、ユーザーを選ぶのだそうです。
(このおかげで実際に収益減があったとのことです。笑)
絶対的な考え方として、
ユーザーがついてくれば、最終的には収益化の方法が見つかるという考えが染み付いているとのことです。
Googleのサービスの使い勝手の良さは、このような考えからきているのですね。
他にも紹介したい考え方・事例はたくさんあるのですが、
ネタバレはこのぐらいにしておきます!
同社のスマートクリエイティブ達が、今後どのようなサービスを世に出し、
どのような体験をさせてくれるのか、楽しみでなりませんね!
読め!
How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント
- 作者: エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ,土方奈美
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2014/10/09
- メディア: 単行本
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